この映画祭は、八王子の持っている文化や歴史的な街並みを紹介していきながら、映画を愛する人々が集い交わることで、八王子の“町おこし”に貢献し、「新しい文化の街・八王子」を創り上げていくことと、名もない新人映画人たちの登龍門として、未来の巨匠を夢見る若者たちが集い来る「祭典」をめざすものとして2013年より始まりました。
八王子日本閣はこの映画祭の趣旨に賛同し、特別協賛をしております。
各映画の撮影舞台は八王子です。また八王子日本閣の施設も映画内のあちこちに使用されています。ぜひご覧ください。
第2回目のグランプリ、準グランプリ作品をご紹介します。
第2回八王子Short Film映画祭
グランプリ 受賞作品
『エンドロールを撮りに』
(中泉 裕矢監督 2014年)
「ブライダルを撮るために写真をやってるんじゃない。俺はヒリヒリした人間の狂気を撮りたいんだ」結婚式場カメラマンとして働いている遠藤修一は、酒が入るたびに上司の花村に愚痴をこぼす。恋人のすみれにも「戦場カメラマンになる!」と息巻くものの、実行の気配は皆無。とある日、花村からビデオレター撮影の仕事を任された遠藤。依頼主のおばあさんとの会話も和やかなものの、肝心の撮影は上手くいかず・・・
第1回八王子Short Film映画祭 準グランプリ 受賞作品
『マリッジブルーの空』
(中泉 裕矢監督 2012年)
どうして人は、永遠を誓うのだろう?
・・・目も眩むほどに、陽射しの強い夏の朝。これから夫婦になろうとしている幸福な男女は、それぞれの憂鬱を抱えていた。
夫になる男はバツイチ。変わらぬ愛を誓ったはずの前妻には、数年前、不倫相手と逃げられた。妻となる女は、男のそんな過去も承知で愛していた。それでも、式が近づけば近づくほどに、マリッジブルーは加速する。
蝉時雨の森に包まれた広大な式場を舞台に、繰り広げられる切ない逃走劇。狂おしいほど青い空の下、二人は何処に辿り着くのか。